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業務用エアコンの導入と選び方

業務用エアコンと家庭用エアコンの違いは?どちらがお得?

業務用エアコンと家庭用エアコンの違いは?どちらがお得?

以前に比べ、家庭用エアコンの対応能力が広がり、100vの小さなスペース向けエアコンから、12畳や14条など広いスペース向け200vなどが販売されています。
そのため、小規模のショップや飲食店、オフィスへの導入を価格の安い「家庭用エアコン」で検討している担当者様やオーナー様も多いかもしれません。

しかし、一般家庭用エアコンと、業務用エアコンとでは、「電気契約」が異なるなど、その他大きな違いがいくつかあります。
導入の失敗を避けるためにも、この機会に「家庭用エアコン」と「業務用エアコン」の違いを知ってください。

違い1、電気契約

家庭用エアコンの場合は、電灯電源という電力プランのみ。
一方、業務用エアコンは、動力電源と電灯電源の2タイプから契約が選択できます。

広さ、馬力によって契約内容が異なり、動力電源の場合、基本料金は高くなるものの、毎月の使用料金が安くなります。

違い2、単位

家庭用エアコンでは、「KW(キロワット)」、業務用エアコンでは、いまだに「馬力」という異なる単位が使われます。
全てのメーカカタログで「馬力」と使われる事はありませんが、慣習として残っていることもあります。

ちなみに、店舗面積と業種により必要な馬力とKW目安は以下を参考にしてください。

1.5馬力相当で、冷房能力4.0KW

・飲食店で10~17㎡、3.0~5.0坪6.9~10.5畳程度。
・事務所オフィスで、23~35㎡7.0~11.0坪15.0~22.0畳程度。

3馬力相当で、冷房能力8.0KW

・飲食店で22~35㎡、7.0~11.0坪13.0~22.0畳程度。
・事務所オフィスで、46~70㎡14.0~22.0坪29~43.0畳程度。

10馬力相当で、冷房能力28.0KW

・飲食店で22~35㎡、7.0~11.0坪13.0~22.0畳程度。
・事務所オフィスで、164~245㎡50~74.0坪100~150畳程度。

違い3、耐久性

家庭用に比べ、業務用エアコンは、耐久性の面で優れています。
一般家庭の稼動時間よりも圧倒的連続運転が長い企業や会社、ショップや飲食店の場合、場合によっては1週間以上連続運転し続けるケースもあります。

業務用エアコンは、その過酷な連続運転にも耐えうる設計になっている点が、家庭用エアコンとの大きな違いです。
さらに、飲食店の場合、油、火、水に汚れなどの環境下でもサビに強いつくりでなければいけません。

それに耐えうるのも、やはり業務用エアコンの特徴です。

違い4、種類・用途

家庭用エアコンも従来に比べ、あらゆるシーンに合わせられるよう、多種多様な種類が販売されています。
しかし、業務用エアコンとは、比べ物になどなりません。

サイズ、馬力、形状や設置場所、地域などあらゆる特殊な環境に対応しなければならない業務用エアコンの種類は、実に豊富。
例えば、天井埋め込みタイプのエアコン一つをとっても、シングル、ツイン、トリプル、フォーの4タイプ、さらに1,5馬力から12馬力まで細かく、こだわって選ぶことが出来ます。

業務用?家庭用?お得なのはどっち?

上記の違いをふまえ、業務用エアコンと、家庭用エアコンどっちがお得なのか?は、状況により異なります。
例えば、電気代で、業務用と家庭用ではどちらがお得か、比べてみます。

家庭用エアコンは、「電灯契約」という方法でしか、電気使用が出来ません。
「電灯契約」は、一般家庭で使用する電力で、基本料が安く、大変お得です。

一方、業務用エアコンは、「電灯契約」と「動力契約」の2種から契約可能で、「動力契約」の場合、基本料は、家庭用に比べやや割高であるものの、使用頻度、量が多くなるほど、割安になります。

つまり、通年にわたり、ほぼ1日中エアコンが動いている企業や会社、飲食店などの場合は、使用頻度が多く、家庭用エアコンに比べ、圧倒的に毎月の使用料金を安く抑えることが可能で、業務用エアコンが断然お得です。

ただし、連続稼動時間が6時間から8時間程度で、土日や夜間はほとんど稼動していない、省スペースで、スタッフが1人ないし2人程度で、外からの出入りがほとんどない、というような事務所の場合は、業務用エアコンよりも、家庭用エアコンが断然お得になります。

また、最近の家庭用エアコンは、性能がよく、新しいタイプになるほど、省エネ効果が高くなり、「電灯契約」でも十分満足のいく形でも導入が実現できます。
ちなみに、最新の省エネ機能搭載の家庭用エアコン3馬力と、10年以上前の古いタイプの家庭用エアコンの年間の電気料金を比べると、7万から8万ほど、古いタイプの家庭用エアコンが、高くなります。

これは、業務用エアコンにも当てはまりますので、安いからといって、10年以上も前の古い型のエアコンを選ぶのは、禁物です。
逆に、人の出入りが多く、外気の流れ込みによる室内の温度変化が激しい、ビルや大型施設、24時間営業の飲食、土日問わず、オープンするショップや夜間まで残業が多いオフィス、など、エアコンの連続稼動時間が長い、一度に大容量のスペースを冷やす必要がある、多くの人が集まる、場所では、使用料金に限らず、性能などトータル的に考えても業務用エアコンが圧倒的にお得です。

以上の情報を参考に、業務用エアコンと、家庭用エアコンのどちらを選び、導入したほうがお得なのかを、じっくり検討してください。

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