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業務用エアコンの導入と選び方

業務用エアコンが故障!修理?買い替え?見極めのタイミング

業務用エアコンが故障!修理?買い替え?見極めのタイミング

「エアコンの効きが悪い?」「冷えるまでに時間がかかる?」「水がポタポタ漏れる?」「電源が入らない・・・」
等、業務用エアコンの不具合はさまざまです。

ただ、壊れちゃったかな?と感じても、購入費用などのことを考えると、安易に「取替え!」とはならないのが、業務用エアコンの難しいところでは?
そこで、ほとんどの場合真っ先におもいつくのが「修理」だと思います。

しかし、そこでもまた問題が・・・。
それは、業務用エアコンに限らず、「修理」をした場合、

・後、どのくらい使用できるか?
・修理費用に見合った分、頑張ってくれるかどうか?
・またすぐに「修理」ってことにはならないだろうか?

という点も心配です。
最近の業務用エアコンは、性能もやく、耐久性に優れていることから、簡単には、故障はしない。

と考えられているものの、使い方や状況、環境により、老朽のスピードも個々に異なり、一概に「10年は大丈夫」とは言い切れないのが現状です。
さらに、状態によっては、購入から3,4年しか経過していない業務用エアコンであっても、修理に費用をかけるより、新しく買い替えた方がいい場合や、リースにすることで電気代、本体代などが安くおさえられる、という場合もあります。

そこで、こちらでは、業務用エアコンの「故障かな?」と思った際、修理か、買い替えか、見極めのタイミングなどを詳しく紹介します。

買い替え?それとも修理?

チェック1、実際に見てみよう?

業務用エアコンの効きが悪く「故障かな?」と思った場合に、特に多いのが、本体内部の「汚れ」。
家庭用エアコンのように、手が届くような場所に設置されている場合は、手軽に掃除がしやすいことがメリットですが、業務用エアコンの場合、たいてい手の届かない場所に設置されています。

そのため、年末など、大掛かりな清掃のタイミングでなければ、なかなか掃除が行き届かず、フィルター等に汚れや油などが付着し、それが原因で「効きの悪さ」に繋がっていることが考えられます。

「内部のよごれ」は、業務用エアコンの故障原因6割を占めるといわれています。
万が一、汚れを放置させたまま、連続稼動などの負担をかけつつけると、遅かれ早かれ、確実に命を全うする前に故障します。

それだけではありません。
余計な負担から電気代がムダに発生しますので、あまりいい事はありません。

そこで、修理業者に依頼する前に、まずは、エアコンパネルを開き内部を確認してください。
業務用エアコンは、つくりが大掛かりで、なんとなく触れにくいイメージがありますが、パネルは、簡単に取り外しが可能で、内部が確認しやすくなっています。

パネルを開くと、すぐ手前にフィルターが設置されているので、それを丁寧に取り外し、表面のホコリをブラシや専用の掃除機などで取り除いてください。
その後、水でブラシなどを使って洗うだけでOKです。

しっかり乾燥させた後で元の場所に戻して、「効き」を確認してください。
「汚れ」が原因の場合は、この方法で、不具合が改善できます。

ちなみに、クリーニングを業者さんに依頼した場合、数万円程度かかることもありますので、できれば、社内で対応するのがおすすめです。
業務用エアコンの「効き」が悪いな?と感じたら、まずは、本体内部の「汚れ」具合のチェックをお願いします。

チェック2、音を聞いてみよう!

カタカタカタ・・・
キュルキュルルルウル・・・・
ブオォ~~ン

等、気になりだすと仕事も手につかないような異音がした場合は、まず「汚れ」のチェックをしてください。
それ以外の場合で、室外機からの騒音は、コンプレッサーの故障が考えられます。

コンプレッサーは、温度を調整するとても重要な部分です。
部品の摩耗等による振動が原因で煩わしい異音を発している可能性が高いため、早めの修理が必要です。

ただ、コンプレッサーは、業務用エアコンの心臓部にあたることから、修理費用は高額。
メーカーや型、馬力などによりさまざまですが、何十万単位での修理費用になると予想されます。

買い替えのポイント!

購入してから10年以上経過している業務用エアコンについては、10万以上もかけて修理しても、また別の場所に不具合が発生するなど、繰り返しの修理が必要となります。

また、古いタイプの業務用エアコンの場合、もともと稼動時の音が大きく、それが業務の妨げになると不満を感じる事もあるでしょう。
そのため、コンプレッサーを取り替えても、異音・騒音が完全に解消されるとは限りません。

その点、新タイプの業務用エアコンは、古いタイプに比べ、稼動音さえも静かで、業務に支障をきたす心配はほとんどありません。
業務用エアコンの「音」に関する不具合で悩んでいる場合は、買い替えのタイミングと判断されるといいでしょう。

チェック3、購入してからどれくらい?

業務用エアコンは、購入したから15年以上の場合、一般的には「買い替えのタイミング」といわれています。
たた、これは、あくまでも定期的な点検を行い、劣化した部分の部品をこまめに取り替え、汚れなどをチェックしながら、使い続けた場合です。

購入、取り付けから点検や掃除、などを一切行なわず使用した場合は、5,6年、長くても7,8年では、限界に達し、寿命を全うできません。
その他、設置場所、使い方、使う頻度、使用温度などによっても、使用限界に達する期間が異なるので、上記はあくまでも目安としてください。

その他、各メーカーさんでは、購入時に保証期間を設け、修理に対応しています。
業務用エアコンの場合、1年保証が一般的で、その範囲内での故障なら無料で修理依頼が可能です。

また、8年から9年以上と古くなるにつれ、修理依頼をしても、部品そのものが製造されていない、というケースが一般的。
なぜなら、エアコン補修用性能部品の保有期間が生産終了から9年間となっているためです。

つまり、9年以上業務用エアコンは、故障の程度にかかわらず、「買い替え」のタイミングです。

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